「輝く今日を見つめて」2017.8.28

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           秀岳館監督 鍛冶舎 巧 氏

 熱戦が続きました全国高校野球選手権大会は、花咲徳栄高校が埼玉県勢初優勝
で幕を閉じました。3年間の集大成としての勇退を地方大会前に宣言され、この夏は
熊本県代表として出場した秀岳館高校野球部監督の鍛冶舎(かじしゃ)巧氏です。
 
 2014年に秀岳館高校の監督就任から瞬く間に全国屈指の強豪へ押し上げた鍛冶
舎氏は、高校野球の古豪・県立岐阜商業で甲子園出場。早稲田大学に進学し、
強肩強打の外野手として活躍。社会人・パナソニックに入社後、阪神タイガーズに
ドラフト指名されましたが、それを拒否して同社野球部監督に就任すると、
アマチュア野球日本代表のコーチも務められました。また大阪ボーイズリーグの
名門『オール枚方ボーイズ』の監督を兼任して、チームを史上初の中学硬式野球
5冠にも導いています。
 
 そんな鍛冶舎氏のこの3年間を、「3年で日本一を目指す。長靴を買いなさい」
秀岳館高校の監督に就任した際の第一声です。「雨でも外で練習する。休みはなし」
と付け加えましたが、毎週水曜日に完全休養日を設けるなど、計画的に選手を鍛えま
した。
 
 「黄色は足が速く見えるから」監督就任と同時にアンダーソックスの色をグ
レーから黄色に変更。パナソニック勤務時にグローバルブランド担当をされてい
た視点です。
 
 「試合をすればするほど丸裸にされるのが高校野球。先のことを見据えた監督
は、必ずそこで負ける。甲子園は甘くない」NHK高校野球解説者としての曰く。
 
 「うちのチームにカラーはない。カラフルに。無理しても無茶はさせない」先
発完投型投手は作らず、複数の投手で戦うスタイルは、「野球人生はまだ長い。
故障させたらかわいそう」と教え子に対する温かい情を感じることが出来ます。
 
 「日常生活でミスが出ると野球でもミスが出る。素直さを失ったら成長は止ま
る。上に立つより役に立て」整理、整頓、清潔、しつけ、清掃、スマイルの頭文
字から野球部のモットーとして「6S」を掲げ、人間教育にも尽力されました。
 
 そして敗退が決まった日の言葉。   夢のような3年間でした。
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