「輝く今日を見つめて」2016.5.2

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パナマ文書

 1983年11月26日、約3トンに上る金塊がロンドン・ヒースロー空港の倉庫から
盗み出されました。通称「ブリンクス・マット強盗事件」、現在のレートに
換算すると135億円相当、今だ謎が残る世紀の犯罪ですが、この事件が再び
注目を集めるかもしれません。
 
 「パナマ文書」というキーワードが各メディアを賑わせています。パナマに
ある法律事務所「モサック・フォンセカ」が租税回避地(タックスヘイブン)の
企業を利用して、マネーロンダリングを行っていたことが明るみになった文書。

 リークされた記録は1150万件にのぼり、200々国以上の20万件以上もの個人・
法人に関わる情報が暴露されました。その中には複数の元・現国家元首から
スポーツ界のスーパースターなどが含まれており、まさに「今世紀最大のリーク」
といっても過言ではありません。ちなみに日本企業も含まれています。
 
 国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)による、76々国370名もの
ジャーナリストが参加するという大掛かりな編成の元でリークされた文書、
某国大統領の側近によるマネーロンダリングや世界的サッカー選手が租税
回避地を利用していた記録などが名指しで公開されており、先日は名指しされた
アイスランドの首相が辞任するなど、各方面で今後追及がなされていく動きと
なりそうです。

 今回公表された文書の中に、1983年に起きたブリンクス・マット事件と
モサック・フォンセカが関係していると公表されました。犯罪資金が租税
回避地でマネーロンダリングされている実態が明らかになった形です。

 なお専門家の見方は、強奪された金塊のほとんどは溶解されて市場に出回ったと
推測され、溶解させるためには設備が必要となり、組織的シンジゲートが関わって
いるとみてまず間違いないとの指摘もあります。
 
 このような文書がメディアから公表される経緯として、今回の1件は権力者が
作り上げたシステムに綻びが生じてしまったということなのか、または増えすぎた
権力者を一掃するための罠ではないか、など様々ですが、実際、世界の富の
ほとんどを1%の裕福層が握っているという事実も、このパナマ文書で公開された
ことが事実ならば納得できます。

 数兆ドルを越す資金が租税回避地を経由して洗浄されているとの見方もあり、
世界情勢にも変化が生じるであろう事件、展開次第ではもっと大きな事が
明るみに出るかもしれません。
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