「輝く今日を見つめて」2015.3.18

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「硬水と軟水」

水はカルシウムとマグネシウムといったミネラルの含有量で硬度を
表されます。大まかに硬度が高いものを「硬水」、少ないものを「軟水」と
され、硬水はのどごしが硬くしっかりした飲みごたえ、軟水は口当たりが
軽くまろやかと言われます。

日本の水道水はほとんどが軟水ということもあり、日本人は軟水になじみが
深く、硬水を飲むとお腹を壊す方もいるのですが、実は飲み物や料理で使用
する際に、これを使い分けると味や風味を変化させることができます。
 
まずは、多くの人がたしなむコーヒーですが、硬水を使うと苦味がより一層
引き立たせることができ、軟水の場合はまろやかなコーヒー本来の特徴が
出やすくなります。苦味を楽しむかコーヒー本来の特徴を楽しむかで使い
分けることが出来ます。

紅茶には空気のたっぷり含んだ軟水を使うと香りがしっかり出て美味しく
出来上がります。空気のたっぷり含んだ汲み立ての水を100℃に沸騰させて
作るのがベストです。

日本人に欠かせない主食の米には、軟水が非常に良く合います。米の一粒
一粒に水が浸透し、ふっくらモチモチとした粘り気のある味わいに仕上がり
ます。硬水を使うと固めのご飯が炊き上がるのでチャーハンやパエリアの
ようにパラパラした料理の時に使うのが良いようです。

また、和風だしを使用する煮物やスープ類には旨みを抽出してくれる
軟水がベストです。野菜をやわらかく煮ることが出来ます。硬水は肉の
臭みを消しやわらかくする作用がありますので、ビーフシチューやカレー
など固めの肉を使った煮込み料理で相性抜群で、煮くずれを防ぐ効果も
期待できます。

パスタを茹でる際にも硬水を使うと麺同士がくっつかないという利点も
あります。
 
日本とは反対にヨーロッパや北米には硬水が多く存在します。
その理由は、国土にあります。天然水は地中にしみこんだ雪や雨水が地層中で
汚れやゴミを濾過し、地層中のミネラルを吸い取って湧き出しています。

日本は国土が狭く地層に浸透する時間が短く、ヨーロッパや北米の大地
では地層に接する時間が長いことが硬水と軟水を生み出す要因のひとつと
されています。肉がメインの西欧料理ではミネラルが不足しがちなため、
硬水を飲むことで不足しがちなミネラルを補う働きがあります。

日本も食の欧米化が進み、食事だけではミネラルが不足しがちになって
いますので、食事によって、軟水と硬水を飲み分ける必要がでてきています。

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