「輝く今日を見つめて」2014.12.30


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「ヒートショック」

「行ってきます」と「お風呂入ってくる」。よくある日常会話ですが、事故に繋がる
可能性が高いのはどちらだと思いますか。正解はなんと「お風呂に入ってくる」です。

特にこれからの季節にはヒートショックが起こりやすくなっており、それが引き起こす
事故によって亡くなる人の数は交通事故で亡くなる人の約2倍で、年間14000人と
言われています。

ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことで、血圧の変化
などによって脳卒中や心筋梗塞が起こる可能性があります。日本においては75歳
以上の高齢者の溺死率が欧米の約10倍なのですが、入浴中のヒートショックが
多く関わっています。そのヒートショックを引き起こす理由の一つに、窓の違いによる
浴室や脱衣所の寒暖差が挙げられます。
 
日本の「窓」は世界の国々と比べると後進国であると言われています。欧米、
中国、韓国では断熱基準が法令化されていますが、日本ではされておりません。
日本と韓国の窓の断熱性能を比べると韓国の最低基準が日本の最高水準の数値
とも言われています。

また、窓などの開口部を通して、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に
熱が入ってくる割合は73%にも及びます。冷房、暖房を控えて地球温暖化対策を
しようなどと言われますが、窓の性能を見直すことが一番のエコになる可能性もあります。
 
使われるサッシの種類によって熱の断熱性能は大きく変わると言われており、
そこに日本が後進国だと言われる理由があります。アメリカは約84%が樹脂と木材で
作られているにも関わらず、日本では約10%ほどしかありません。

つまり日本では約90%がアルミニウムのサッシなのですが、なんとアルミニウムの
熱伝導率は樹脂や木材の約1000倍とも言われています。そういうことからアメリカ
では全50州の内24州がアルミサッシの販売を禁止しています。
 
国内の「窓」が進化していない理由はやはり基準そのものにあると考えられます。
欧州ではこれまで20年以上かけて地道に断熱強化に取り組んで来ましたが、
この点で日本はかなり遅れていると言えます。

今や冷房や暖房は生活にはなくてはならないものですが、その使用を控えることが
大事だと言われる昨今で、窓の断熱性能を上げることは意味のあることだと考えら
れます。家の中では小さな部分ではありますが、そこを変えることで環境にも優しく、

また冒頭のような悲しい事故を一つでも防げるのではないでしょうか。
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