「ユニホームでつなぐ新たな絆」埼玉新聞に掲載されました

モビメント
 
「ユニホームでつなぐ新たな絆」
 
「洗濯、楽しい 頑張ってる。頑張れ、アルディージャ」
富士見のNPO 重度身障児ら 作業委託

 
ユニホームを通して、社会とのつながりを持とうと活動している人たちがいる。
重度障害がある重複障害児を支援するNPO法人コットンドリーム(富士見市)。
縁あって、五月からJリーグ大宮アルディージャのユニホームや練習着の洗濯を請け負っている。 同法人の事務局員で、身障児の母親の鹿沼さつきさん(41)は「仕事をするようになって、本当に表情が明るくなった」と子どもたちの変化を実感している。(友清創)
 
コットンドリームは昨年九月に設立。
和光養護学校に通う中学二年生から高校三年生までの五人の身障児と親たちが活動している。 手足が不自由な子どもたちは車いす生活で、会話ができる子は少なく、車いすを操作できない子もいる。
来年か三月から毎年一人ずつ学校を卒業していくことになるが、「卒業後、どんな生活をさせたらよいのか不安だった」と鹿沼さん。
同じような不安を抱える親たちが集まり、文京学院大学人間学部人間福祉課で一年間、勉強会を行った。
 
その勉強会で、重度の身障児が将来、自立した生活を送れるような場所が乏しいという現状を知った。 「わたしたちが永遠に子どもたちを保護できるわけではない。子どもたちを少しでも自立させたい」という思いで設立した。
 
そんな中、別のNPO法人の団体から「アルディージャのユニホームの洗濯を請け負っている会社が、洗濯してくれる人を探している」という話を聞いた。
 
「重度の重複障害児になると、仕事の受け入れはないにも等しい状況だったので、お話をさせていただくことにしました」(鹿沼さん)
ユニホームの洗濯を請け負っているモビメント社(新座市)の桶本義孝社長は、彼女たちの申し出を快く承諾した。
「わたしの身内にも身障者がおり、彼女たちの思いに共感した」
 
同社の埼玉工場でほぼ毎日、洗濯。
子どもたちは休日などに訪れて、自分たちができる精いっぱいの仕事をする。 文京学院大学の学生がボランティアでサポートしている。
 
母親たちがクラブにあてた手紙。
「子どもたちは泥んこになった練習着を見て、『頑張って練習したんでね』。 きれいになったユニホームをみて『次の試合は頑張って』と話しながら、荷物を送り出しています。 実際にサッカー場に足を運んだことがない人が多いので、選手名鑑を見て、顔を思い浮かべたりしています。
テレビやスポーツニュースも、とっても気になるようになりました」
 
母親たちに手伝ってもらいながら、ユニホームを一つ一つ丁寧に畳み、パッキング用機械のレバーを引く。 その表情は明るく、うれしそう。 自分たちの代わりに、選手たちがグラウンドで駆け回ってくれる。 ユニホームを手にしながら、そんな姿を楽しく想像しているようだった。 鹿沼さんは、「子どもたちは社会とつながっている。非常に刺激になっていて、生き生きとしている」と話す。
 
子どもたちの中で少し会話ができる原誠君。
「洗濯、楽しい。洗濯、頑張ってる。頑張れ、アルディージャ」と照れくさそうに話す。
 
オレンジ色のユニホームには、いろんな人の思いが込もっている。
 
引用:埼玉新聞2008/11/8
 

 

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